No. 2/8

                        JUN. 06, 2004

  ■ 給水設備入門講座

                                          

(1)水がでるということは (続き)

                                       

  水源の保有圧は実揚程と配管摩擦損失と器具使用圧力の合計以上あればいい。

                                      

 これが水道の基本部分です。

 数式で専門っぽく迫ってみると、このようになります。

                                       

  P0 ≧ P1 + P2 + P3

            * P0,P1,P2,P3 の単位は共通。

             単位は kgf/cm2 または mAq あるいは Pa

                                          

(2)単位について

                                          

 水源から蛇口まで水を持ち上げる力 って言ったってどうすればその力が分かるのでしょうか。

 数行前で圧力の単位の例を挙げましたが、便利な単位があります。

 mAq とか mH2O とかという単位です。

 例えば 1 mAq , 1 mH2O とは 水を 1 m 押し上げる力とか圧力 という意味をです。

 m の次の Aq とはアクアラングのアクアつまり水を意味しますし、H2O も化学の水の分子式です。

 1 m とは 重力方向に 1 m 、いわゆる高さが 1 m です。

 kg/cm2 についても同様ですが、これは「地球上で」という条件がつきます。

 ついでに kg/cm2 についても説明しておきましょう。

 例えば「1 kgf/cm2 」とは 「1 cm2 の水平な面積の上に 1 kg の重さの重りを乗せた時その重りが下に押しつける力」という意味を持っています。

 kg の次の f は force(ちから)の頭文字です。

 無重量の場所ではその重りは重りとして役に立ちませんし、月の上では地球上の約 1/6 の圧力にしかなりません。

 最近は国同士の取り決めで SI 単位(国際単位)(単位の例としては Pa ;パスカル)を使うことになっていますが、こんな便利な単位ですから使わない手はないと思います。

 正式な、場所とか書類とかの場合には換算すればいいことです。

                                      

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