JUN. 06, 2004
■ 給水設備入門講座
(3)水源の保有圧は
本管を管理している事業体に問い合わせれば、本管の保有圧を教えて頂けると思います。
(4)実揚程は
単位のところで説明したように実揚程は計算で出したり、実際に計ったりすれば出てきます。
Fig.1の例で言えば、水源と蛇口(専門家は水栓といいます)の高さの差が 3.2 m あるとすれば、実揚程は 3.2 mAq となります。
一般住宅の場合、水源となっているものは水道本管と呼んでいるものになります。
本管を管理している事業体に問い合わせれば、本管は道路表面から何 m の深さに埋まっているか教えてもらえるはずです。
あとは、道路表面から水栓までの高さを実測するか、算出すればその合計値の実揚程が求まります。
(5)配管摩擦損失について
配管摩擦損失とは一言でいえば「水の流れにくさ」です。
ちょっと考えてみましょう。
同じ量の水を同じ時間内に流す場合、
「細い管より太い管のほうが、長い管より短い管の方が、内面が粗いより内面が滑らかな方、がより少ない力ですむ」
と考えつきます。
そこで、いろいろな人が実際に合うように実験式を作りました。
現在、一般的に使われている式は次の2種類です。
a ウィリアム・ヘーゼン公式
b ウェストン公式
a は 65 A 以上の配管に、 b は 50 A 以下の配管に合うと言われています。
ウィリアムもヘーゼンもウェストンもこの公式を考案した人の名前です。
この公式の内容は
「管の内経、流量、配管長、内面粗さ、配管摩擦損失が互いに関係し合っていて、
例えば配管摩擦損失を算出したい場合は他の4種の条件を決める必要がある」
というものです。
*公式の詳細については「給水設備設計講座」の資料を参照してください。