No. 5/8

                        JUN. 06, 2004

  ■ 給水設備入門講座

                                          

(7)相当配管長について (続き)

                                       

 20 A の直管が 1 m と 2 m、 90 °エルボ1個の区間があったとします。

 この区間は、 90°エルボの相当配管長(相当管長ともいう)は 0.75 m ですから

1 + 2 + 0.75 = 3.75 となり、区間相当配管長は 3.75 m となります。

 ここで、この区間の管径を 25 A に変更すると、25 A の 90°エルボの相当配管長は 0.9 m に変わります。

 直管の相当配管長は実際の配管長(実長といいます)ですから、管径が変わっても相当配管長は変わりません。

 よってこの区間の区間相当配管長は 25 A の場合 3.9 m となるのです。

 このように区間相当配管長を出してしまえば、この区間の配管摩擦損失は、ウェストンの公式により1度の計算で算出できます。

 もし相当配管長の考え方がなかったら、複雑な計算を配管付属品の種類ごとに実行することになっていたかもしれません。

 配管付属品については、ページを改めて説明します。

                                          

(8)流量について

                                          

 前述の2つの公式では流量も使用します。

 例えばシャワーはどの位の流量があればいいのでしょう。

 8.5 〜 12 lit/min 必要だというデータがあります。

 数値に幅がありますので、好きな値を採用すればいいのです。

 小さい値を使うと配管が細くてもよくなり工事費が安くなります。

 反面使い心地が悪くなります。

 例えば、洗髪後のシャンプーの洗い落しに時間がかかるとか‥。

 この器具で使用する流量は給水設備設計講座に参照先を示してあります。

 ついでにご注意しますが、この流量とは、その器具が1度で使用する量ではありません。

 単位を観てください。

 1分当たりのリットルです。

 シャワーを 30 秒使っても、 10 分使っても 8.5 〜 12 lit/min 必要なのです。

 ( lit/min の正しい書き方は l/min ですが l ;エルは 1;いち にも見えますので敢えて lit/min と書きます。)

                                          

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