No. 6/8

                        JUN. 06, 2004

  ■ 給水設備入門講座

                                          

(8)流量について (続き)

                                       

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 Fig.2 をご覧下さい。

 話を単純にするため水栓の数を2個にしました。

 区間 2ー3 を流れる水量はいくらにすればいいのでしょう。

 単純に考えれば水栓2個分の流量が流れると考えますが、もし同時に使う水栓が1個でよければ1個分の水量の方が経済的です。

 ある住宅に器具が10個あった場合、台所の水栓と洗濯機の水栓と浴槽の水栓を同時に使うことはあっても、10個同時に使うことはまずありません。

  このように、設置器具の全数に対し、統計的に、同時に使う器具の数を「同時使用器具数」といっています。

 また、設置器具の全数に対し、同時使用する器具数の割合を「同時器具使用率」といいます。

 どちらのデータも用意されています。( 給水設備設計講座を参照してください。 )

                                      

   Fig.2 の場合、区間 2 - 3 の同時流量は‥

  まず同時使用率100% の流量を算出します。

  この区間は「1の水栓の分の水」の通り道ですし、「21 の水栓の分の水」の通り道でもあります。

  どちらの水栓も流量は 10 lit/min とすると、この区間の 100 % 流量は 20 lit/min になります。

  器具2個の場合の同時使用率は 100 % 、同時使用器具個数は 2 個になりますので、同時流量は 10 lit/min/個 x 2 個 = 20 lit/min となります。

                                       

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