JUN. 06, 2004
■ 給水設備入門講座
(9)配管付属品について
Fig.2 を例にしてご説明します。
継手を役割から分類すると、配管の種類に関わらず、その種類はずいぶん限られてきます。
まず、配管の方向を変えるものにはエルボがあります。
エルボとは腕の一部の肘のことで「L」と略すことがあります。
方向転換の角度は「90°」、「45°」があり、90°エルボ、45°エルボと表現します。
1本の配管から複数箇所に水を供給するためには、枝分けをする必要があります。
この枝分けを分岐といいます。
分岐用の継手は「T の字」形をしているので「ティー」とか「チーズ(ティーズの意味)と呼ばれます。
また、配管を延ばす場合、同じ管径のときは「ソケット」を使い、違う径のときは「レジューサー」を使います。
そのほか、違う管種を繋ぎ合わせる継手もありますが、「−継手」というような呼び方で配管種類の組み合わせの数ぐらいあります。
配管に組み込まれる者に弁類があります。
弁はバルブとも呼ばれ、その役目は水を止めるか、量を調整するか、流れの方向を指定するかの3つです。
水道メーター(量水器といいます)の交換時に本管側からの水を止めなければならないのですが、この働きをするのが「止水栓」と呼ばれる弁です。
使用している水が汚れて本管側に戻らないよう「逆止弁(チェックバルブ)」の使用を義務付けている水道企業体もあります。
また、凍結が心配な地方では「水抜栓」を取り付けて凍る水を配管から抜いてしまうことも考えられています。
水道水はたいていの場合有料です。
使った水を計るためのメーターが必要となります。
これは客である使用者に貸し出す企業体が多いようです。
配管付属品には、内部の腐食を防止するための内張のあるもの、なしのいくらか安価なものなどいろいろです。