No. 1/6

                        JUN. 01, 2004

  ■ 給水設備設計講座

                                          

(*)開講のことば

                                       

 この講座は建築設備設計をこれから始める方のために用意しました。

  建築設計をやっているが、給水設備の設計を始めたいとか、

  水道工事をやっているが計算書を作成しなくてはいけなくなったとか、

  いつも建築設備の図面を書いているが、あの公式はどうだったか確認したいとか、

  設備設計が出来てきたが、内容をチェックしたいとか、

  山小屋を建てたいが、水道も自分で作りたいとか、

 そんな方々の出席を歓迎します。

 設計の作業量が増大し、設計の価格が極端に下がってきている今日、設計の平均的な質も確実に低下している日本。

 建築設備設計の実状を広く知って頂き、表面的な経済偏重の世情を修正したい思いもあります。

                                          

 *表記のページ、表名等は「給排水・衛生設備 計画設計 の実務の知識」(オーム社)による。

                                          

(1)関連式

                                          

   ある任意の器具に水を送る場合、圧力をみると次の式が成り立つ。

                                           

 (1−1)P0 ≧ P1 + P2 + P3

                                           

   * 損失圧力の合計は保有圧力より小さいか等しくなければならない。

                                           

               P0 :送水元の保有圧力

               P1 :実楊程

               P2 :配管摩擦損失

               P3 :器具使用圧力

                * P1,P2,P3 の単位は当然同じでなければならない。

                 kgf/cm2 または mAq あるいは Pa

                                           

   * 送水元の保有圧力:例)水道本管の圧力、例)水槽の最低水位から給水器具までの落差

   * 実楊程     :送水元から送水先までの落差、(元より先が上なら「+」、逆なら「-」)

             図面上の寸法から算出するか、現場での測量による。

   * 器具使用圧力  :使用流量に対応した圧力損失。

             使用流量は最低必要と思われる値を使用すること。

                                       

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