JUN. 01, 2004
■ 給水設備設計講座
(2)管径決定のための必要データ
ウィリアム・ヘーゼン公式、ウェストン公式が使われており、その他のデータ(流量、相当配管長等)が分かれば管径も算出できることになる。
* 管摩擦損失と動水勾配と圧力損失は同じものである。(単位に注意)
(2−1) 保有圧力
現場の測量、関係水道企業体の調査または図面等からの算出による。
* 公設水道の場合、水道本管内の保有圧はその水道を管理する水道企業体に照会すればよい。
* 高架水槽等の場合は保有圧をゼロに設定すればよい。
(2−2) 落差または実揚程
現場の測量または図面等からの算出による。
* 水道直結の場合は本管から最上位の器具までの実高さを実揚程とする。
(供給先が水源より高い場合はプラスの数値、低い場合はマイナスの数値とする。)
(2−3) 器具の使用圧力
調査による。
* 本来は機器メーカーに確認をとる必要があるが、一般的なものは公表されている。
給水器具の最低必要圧力と必要流量 表 2.20 p. 35
量水器の摩擦損失水頭 表 2.35 p. 57
逆止め弁の損失水頭 表 2.35 p. 58
定水位弁の給水圧力 表 2.37 p. 59
ボールタップの給水圧力 表 2.38 p. 59
(2−4) 流量
a 流量と同時使用率による方法
流量 表 2.20 p. 35
器具の同時使用率 表 2.33 p. 62
* 公設水道企業体では多くがこの方式であり、計算用のデータを用意している。
b 器具給水単位による方法
流量 表 2.41 p. 61
(2−5) 相等配管長
相等配管長 表 2.29 p. 49
* 公設水道企業体では量水器を相当配管長で計上するところもあるが、器具使用圧力で計上する企業体もある。
* 重複計上にも注意のこと。