JUN. 01, 2004
■ 給水設備設計講座
(3)設計作業;直結給水配管
1 配管経路を決定する。
建築的に問題のない箇所、検針、メンテナンスのし易い場所、工費の少ない方法等を考慮して決定する。
給水条例、指導要綱等に則ること。
2 分岐ごとにできる配管区間に記号をつける。
区間毎にはA,B,C 等の記号をつけてもよいが、区間数が多くなると記号が足りなくなり、同一記号を付けるようであってはならない。
それを避けるためには分岐点に数字を付ける方法を採るとよい。
[ 分岐点に数字を付ける方法 ]
a 最下流の器具に 1 と付ける。
b 次の上流側の分岐点を 2 とする。
c その次の上流側の分岐点を 3 とする。
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以上のように主幹の経路の上流に向かって分岐点に数字記号を付けていく。
最後の数字記号は水道本管の引き込み管の分岐点になる。
主幹の数字記号を付け終ったら、次は枝管の数字記号付けに入る。
枝管の記号付けもその経路の最下流の器具から上流の分岐点ごとに付けていく。
[ 分岐点 2 の系統の記号のつけ方 ]
d 最下流の器具 21
e 次の上流側の分岐点 22
f 次の上流側の分岐点 23
・・・・・・・・・
g 主幹の分岐点 2
このようにして、全ての器具と分岐点に記号をつける。
3 区間流量算出表を作成する。
その配管区間が受け持つ器具数とその流量(同時使用率100%)を記入し、区間の合計流量を算出する。
このときも、主幹系統から枝管系統への順、最下流から上流に向かって記入していくと、混乱が生じにくく誤りが少なくなる。
4 区間相等管長の算出表を作成する。
記入する区間の順番は区間流量算出表と同じにすれば照合が楽になるし、誤りも少なくなる。
最下流の器具の部分は接続口径 15A と 20A の2行に渡ることがあるので注意する必要がある。
管径は仮定で行う。
許容値とかけ離れると何度もやりかえが必要になってくるのでコツを要する。
区間かつ管径毎の相等配管長を算出する。