JUN. 01, 2004
■ 給水設備設計講座
(3)設計作業;直結給水配管 (続き)
( 1.1 ) 式より配管摩擦損失(管路全体分)は以下のようになる。
P2 ≦ P0 - P1 - P3
ここで使用可能な単位摩擦損失(すなわち相等配管長あたりの配管摩擦損失)は下記のとおりとなる。
ΔP:使用可能な単位摩擦損失(仮定) kgf/cm2/m または mAq/m あるいは Pa/m
L :送水元から最も遠い器具までの実配管長さ m
l :上記の区間の配管付属品、継手類の想定相等長さ m
ΔP = P2 / ( L + l )
これにより許容単位摩擦損失は仮定できた。
5 摩擦損失算出表を作成する。
記入する区間の順番は区間流量算出表と同じにすれば照合が楽になるし、誤りも少なくなる。
区間毎かつ管径毎に摩擦損失の合計を出す。
次に最下流の器具から最上流の分水栓まで各系統の合計摩擦損失を算出する。
これが式の P2 に該当するわけであるが、現在は経済性を厳しく求められており、過大な管径は許されない。
そこで余裕をゼロに近づけるため、より小さい管径で満足できないか再度の計算を行う必要がある。
6 最終管径と摩擦損失を確認する。
7 最終管径を図面に記入する。